先日、ご入居して間もないお客様から
「雨降りの日に天井から音がしたんだけど雨漏りではないか?」と
ご連絡をいただきました。
状況をお聞きする限り雨漏りの可能性は少なそうでしたが
もしそうならすぐに対処しないといけない一大事です!
乾いてしまうと確認し難いので、さっそく点検に急行しました!!
懐中電灯とカメラと躯体図面を手に、いざ屋根裏へ。
水が溜まっていたり、木材が濡れている形跡はありませんでした。
雨漏りではなさそうで、とりあえずは安心(^^)
う~ん・・・何の音だろう??
聞こえた音に似た音がするか、部屋で聞いていただきましたが
どうも近い音ではなさそうです。
野地合板(屋根の下地)なども水がしみた形跡がないかチェックします。
一通りの点検の結果、ご心配されていた雨水の侵入はなさそうでしたが
原因は特定できなかったので、しばらく様子を見ていただくことになりました。
後日、雨の降っていない日にも音がした、とのことなので雨音ではないことが確定しました。
このような音のお問い合わせを、たまにいただくことがあります。
考えられる原因としては(特に木造住宅の場合)躯体も木材が建物や家財の重みで
すき間が締まった際に擦れて鳴るケースがあります。
また木材の収縮で接合部が鳴ることもあるようです。
このような音は新築初期にみられます。
そのほか、外部のサッシや笠木といった金属部材などに雨水が当たる音の場合もあります。
この場合は、雨が当たる場所にゴムなどの緩衝材を置いて対処します。
また、照明器具(のアクリル板?)が熱で伸縮して音を発していると思われるケースもありました。
今回は、状況からご入居後に取り付けた照明器具の音の可能性が高そうです。
家の中で鳴る音というのは様々な原因が考えられる上、特定するのが難しいケースが多いのですが
ご入居されて間もないお客様にとっては、重大なことが起こっているのではないか? と
心配になるものです。
たとえ原因が特定できないとしても、まずは重大な問題が起きていないか
点検・確認をして、ご安心いただくことが大切だと思っています。
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