間取りプランニングの実例 【前編】


間取りプランは、敷地の状況(方角や隣地の
状態など)、法規的な規制や条件を整理して
そこにお施主様の希望・要望を取り入れて
間取りを考えていく作業です。


設計者としては、自由な敷地で好きなように
プランニングできる(条件が少ない)よりも
条件が厳しいほうが、やり甲斐がある
…ときもあります(笑)



特に施主様とヒアリングして、生活がイメージできるようになってくると
実現したい方向が見えてくるので、敷地条件などと照らし合わせて
プランのハードルの高さ(難易度)も決まってきます。




具体的に、ひとつの事例をご紹介してみましょう(^O^)/





冒頭の画像は、ある敷地の形を図面化したものなんですが、
北側道路で南北に細長い敷地になっています。



間取りのプランをする時には、このようにグリッド(マス目)を入れた敷地図か
方眼紙を使って、鉛筆で書いて消して書いて消して、考えをまとめていきます。




この敷地の【敷地の状況】を、まとめてみると…


前面の道路は、幅が6mの道で、敷地の間口(幅)は7m、奥行きは23mほどあります。
周囲の隣地や道路とは高低差がほとんどない平らな土地です。


敷地の寸法から、建物間口(幅)は、間口3間になります。


東隣は青空駐車場なので、現状は建物は建っていませんので明るく見通しも悪くありません。
西隣は、幅5mほどの通路になっていて、奥の家につながっているスペースです。
建物は建っていません。駐車場として車が停まると予想できますので、
なかなか明るさが確保できるでしょう。
南隣は住宅(2階建て)が建っています。ある程度建物から離れないと
明るさは確保しにくいのと圧迫感があります。




続いて、【法規的な規制】ですが、主要な点としては…

用途地域: 第二種住居専用地域
建ぺい率:60%  容積率:200%

これは、敷地に建築できる建物の種類や、規模を法律で制限したものです。

建物の種類は住宅ですので、建てても問題のない地域です。
建物を敷地の60%の範囲以上には建てられない、また建物の床面積の合計が
敷地の200%(2倍)以上には建てられない、といった制限がかかっています。




最後に【お施主様の希望】です。


●1階 LDK 18帖ぐらいはほしい
         南側にお庭とつくって、リビングはお庭に面して日当たり良く明るくしたい。
         LDKには物入がほしい(生活用品・部屋着・おもちゃなど)
         できればキッチンあたりに家事コーナーがほしい
    和室(4.5帖・できれば6帖ほしい・LDKと続き部屋にしたい)布団が入る押入がほしい
    玄関にシューズクローク(できれば玄関から入って廊下に抜けられるものが良い)
    洗面脱衣室・浴室・トイレ

●2階 主寝室 8帖以上 ウォークインクローゼットがほしい
     子供部屋2室 小さくても良い 2室続き部屋で将来分割できる間取りが良い
     トイレ
     バルコニー(そこそこ広くしたい)

●敷地 北側は駐車スペース2台分と自転車3~4台を置けるスペースで必要最低限の広さ
     その分、南側にお庭のスペースを出来るだけ広く確保したい。





これらの条件を踏まえて、プランニングに挑むわけです(^-^)


お施主様が、これから長く暮らしていく基盤となるわけですから
責任も大きいですが、設計者にとっては苦しくも楽しい作業です!


ご家族が、そこで暮らしている姿を思い描きながら、頭の中で仮想の空間を
歩きまわって間取りをカタチにしていきます。



うまくまとまったときなんかは、嬉しくて早く施主様に見てもらいたくなりますし
施主様以外にも「いいだろう、この間取り!!」って自慢したくなったりします(笑)



さて、この敷地でのプランニングの過程と出来あがったプランは
後日、あらためてご紹介したいと思います♪




でも、その前に!!


私も一度間取りプランをやってみたいっ!!


という方は、敷地のグリッドデータを用意しましたので
こちらをプリントアウトして、是非挑戦してみてください!!


設計する楽しさ、難しさを体験していただけると思いますよ(^-^)



【今回ご紹介した敷地のグリッド(マス目)データはこちら】

マス目は、ひとマスが91cmで、2マスでタタミ1帖になります。



うまく良い間取りを完成させることができるでしょうか~ (^O^)/








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