間取りプランニング実例 【後編】

前回の記事 『 間取りプランニング実例【前編】 』で
ご紹介させていただいた敷地と希望条件を基に
・2階建の間取りをプランニングしてみました。


計画する敷地は、こんな形をしています(^^)
宅地造成された、きれいな更地です。



※隣接地の状況や、間取りのご要望は、【前編】 を見てみてくださいね。


それでは普段、実際にどうやってプランニングを進めているのか
ちょっとご紹介してみましょう(^^)/





まず初めに、どのような家にしたいか、希望・要望を紙に書き出してみます。


箇条書きで、とにかく全部書き尽くしてみます。

「リビングは南側に」 「南側には広めの庭がほしい」
「シューズクロークは玄関から入って廊下に通り抜けできる」
「家事コーナーがほしい」 「リビングの収納には子どものおもちゃと部屋着をしまいたい」

などなど。

どんなことでも全部書き出します。


できるかできないか、は考えずにまずは要望を視覚化します。


要望がたくさん出てきたら、一旦思いつくままに書き出した全容を
間取りに関するものと、そうでないもの、などグループわけをして書き直します。

そして、グループごとに優先順位の高いものから並べなおしておきます。


こうやって、文字で何度も書いているうちに、条件が頭の中で漠然と整理できてくるんです。




条件(希望)の書き出しができたら、次にゾーニングをエスキスしていきます。


エスキスというのは、「下書き」とか「スケッチ」というような意味だったと思います


 ・・・たぶん(汗)




最初は、敷地条件にうまく入るかどうか、とか方位(向き)を気にしないで
箇条書きにした必要事項の位置関係(ゾーニング)を整理します。



エスキスは「下書き」なので、普段は人に見せるものじゃないので
すごく雑でいいです。キレイなもんじゃありません。



ちなみに、これが今回のプランニングのエスキスですが
自分が分かれば良いものなので。。。ね、雑でしょ?
汚くてすいません m(__)m





この段階で大切なのは、部屋どうしがどう繋がるのが使い勝手がいいか
各要素のつながりを整理することです。


これを 【ゾーニング】 といいます(^^)



白い紙を何枚か用意しておいて、しっくりくるまで何度も書いてみます。



だんだんと方位や、敷地のまわりの状況も書き加えていって
どの方向に、どの部屋を配置していくか、を考えてみます。


「この物入には、何を収納するのか」 なども書き加えていきます。


そうすることで、次の作業で、どの辺りに配置するのが良いか?
どれぐらいのサイズで計画すれば良いか?
が分かりやすくなりますので。




そうしていくと、途中で、

「この部屋と、この部屋は同じ場所に重なってしまう」
「南側にほしいと思っていた部屋が、つながりを考えると北側になってしまう」
とか
「この部屋はこの場所と繋げたいのに、えらい遠いところにある!」
っというように、問題点も見えてきます。


それを、いじくりまわして、うまくまとめていく作業を繰り返します。





ゾーニングができて、建物の要素がある程度まとまってきたら
敷地にモジュールグリッド入れた用紙や方眼紙をつかって
実際の縮尺に間取りを落とし込んでいきます。


えんぴつと消しゴムを使って手書きで、書いていきます。


初めからキッチリと定規やパソコンと使って書くよりも
えんぴつを使ってフリーハンドで書くほうが、曖昧な部分ができて
空間を頭に浮かべやすいので、私はそうしています。


最初につくった箇条書きの条件リストと見比べながら
漏れがないかをチェックしながら進めていきます。


この段階になると、要望のなかでクリアできないものが出てくると思います。


すべての要望を満点で満足できるプランというのは、とても難しいと思います。
優先順位の高いものから採用して、ときには別の角度から解決法を考えたり
まったく切り捨ててしまうことも大切です。


中途半端に全部を満たそうとした間取りよりも
スパッ割り切ったほうが、素敵な間取りになることも少なくありません。



少しずつ、間取りが形になってきました(^^)






ここまで出来たら、寸法をキッチリと考えて図面化していく作業です。
使いやすい寸法になるように検討しながら、構造や法規的なことも満たすように
図面に落とし込んでいきます(^^)



できた間取りがこちらです↓↓



こうやって、手順を踏んでプランニングしていくと
間取りに必要な骨格がはっきり見えてくるので
ひとつのプランじゃなくて、条件の選択の仕方で
いくつにも枝分かれした亜種ができることが多くあります。



そうして出来上がったプランをベースにしてお客様にご覧いただいて
打ち合せをしながら、形を整えていきます。


さらにお客様の個性やこだわりも加わって
形を変えながら間取りが成熟していきます♪


この作業が大変でもあるんですが
設計する作業の大きな楽しみのひとつでもあります(^^)



さて、このプランも、今後お客様との打ち合せを進めていく中で
どのように変化していくのでしょう??


打ち合せが楽しみです♪♪



あなたなら、この間取りをどうアレンジしますか??

【今回作成した間口3間のプラン例データはこちら】


【追記】
実際の注文住宅の間取りはお施主様と二人三脚で作り上げていくものですが、今回のプランもお施主様との打ち合せで、さらに進化を遂げました!
その様子をご紹介した記事がこちらです♪
廊下を単なる廊下にしたくないプランの実例



間取りプランニング実例 【前編】はこちら

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